COLUMN

家を建てるなら平屋? or 2階建て?

注文住宅の場合、坪単価は平屋のほうが高くなりやすい

建売住宅を購入する費用(販売価格)は、土地と建物がセットになったものです。
したがって、平屋と2階建てを比較する場合、単純に金額を比較すればよいでしょう。
しかし、注文住宅を建てる費用は、同じ広さで工事費を比較すると、平屋のほうが2階建てよりも高いケースが多くなります。
平屋は、2階建てより基礎や屋根の面積が広くります。
建物工事費のうち、基礎工事と屋根工事の占める割合が大きいため、2階建てより費用が高くなるのです。
ただ、建物工事費は間取りや内外装材、断熱性能、キッチンや浴室などの住宅設備によっても大きく変わるので、
一概には言えない面もございます。また、注文住宅を建てる場合、土地を持っていない方は、土地の購入費用も必要です。

必要な土地の広さ

同じ延床面積で平屋と2階建てを建てると仮定すると、平屋のほうが広い土地が必要になります。
土地に建てられる建物の広さの上限は、都市計画法の用途地域を定められています。例えば、用途地域が「建ぺい率50%・容積率100%」で
特別な制限や緩和措置がない土地の場合、120㎡(約36坪)の家を建てるには何㎡用意する必要があるのでしょうか。

平屋

〈平屋〉

1階のみの延床面積120㎡
※建ぺい率50%なので、土地240㎡×建ぺい率50%=120㎡ ⇒ 240㎡の土地が必要

2階建て

〈2階建て〉

1階・2階合わせて延床面積120㎡
※容積率100%をめいっぱい使えば、土地は120㎡あればOK
※建ぺい率50%なので、土地120㎡×建ぺい率50%=1階の延床面積60㎡
※1階(床面積=建築面積)60㎡+2階(床面積)60㎡=総延床面積120㎡ ⇒ 120㎡の土地が必要

ちょっと解りづらいかもしれませんが、同じ延床面積の家を建てようと思ったら、平屋は240㎡、2階建ては120㎡と、平屋のほうが倍の広さの土地が必要になります。ただし、2階建ては階段やホールスペースも必要になることをお忘れなく。

平屋か2階建てか、ポイントで比較

同じ延床面積で平屋と2階建てを建てると仮定すると、平屋のほうが広い土地が必要になります。
土地に建てられる建物の広さの上限は、都市計画法の用途地域を定められています。
例えば、用途地域が「建ぺい率50%・容積率100%」で特別な制限や緩和措置がない土地の場合、
120㎡(約36坪)の家を建てるには何㎡用意する必要があるのでしょうか。

〈平屋〉

購入費用
2階建てよりも基礎や屋根の面積が広くなるため、高くなる傾向がある。
土地
同じ延床面積の家を建てる場合、広い土地が必要。
安全性や
プライバシー
段差のないバリアフリーの間取りをつくることが可能。すべての空間が地続きとなるため、不審者の侵入を防いだり、通行人の視線が届きにくくする工夫が必要。
利便性
階段がないため、一日に何度も階段を往復する負担がない分、短くてラクな動線がつくりやすい。
入居後の費用
同じ延床面積の場合、屋根面積が広くなるため、屋根のメンテナンス費用は高くなる。

〈2階建て〉

購入費用
同じ延床面積で工事費を比較すると、平屋よりも安いケースが多い。
土地
同じ延床面積の家を建てる場合、平屋よりも狭い土地で建てられる。
安全性や
プライバシー
2階部分は通行人の視線がほとんど気にならない。2階部分は地続きの空間でないことと、1階と比べると侵入しにくいため、心理的な安心感が生まれる。
利便性
家事や生活の利便性を高い間取りをつくるには、水まわりの位置が重要となってくる。
入居後の費用
同じ延床面積の場合、外壁面積が広くなるケースが多いため、外壁メンテナンス費用が高くなる。メンテナンス作業用の足場代が必要。
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